ボクシングとの出会い――怖さから憧れへ

ボクシング

初めてボクシングの存在を知ったのは幼少期のことだった。

記憶は朧げだが、テレビのニュースで試合のダイジェストが流れ、その後に勝者のインタビューが続いた。

「殴られるなんて痛いし、怖いだろうなぁ。」

そんな風に思い、「自分には無縁のスポーツだ」と幼いながらに感じていた。ただ、強い男に憧れる気持ちはどこかにあった。『ドラゴンボール』のような格闘漫画に夢中になり、ボクシングのチャンピオンがとてもかっこいい存在に見えた。

『はじめの一歩』との出会い

中学生の頃、ある金曜ロードショーで『はじめの一歩 Champion Road』が放送された。気弱だった少年・幕之内一歩がボクシングと出会い、努力を重ねながら成長する物語だ。

試合では、一歩が日本チャンピオンとして挑戦者・真田一機と戦う。真田の緻密な戦略に苦しめられるも、一歩は根性で耐え抜き、得意の接近戦に持ち込む。最後は「デンプシーロール」を炸裂させ、KO勝利を収める。

この戦いで一歩は何度も諦めそうになりながらも、最後まで立ち向かう。その姿に心を打たれた。ボクシングの知識がなくても胸が熱くなるような試合だった。

『はじめの一歩』に夢中になった私は、漫画を読み始める。しかし、当時は「こんな痛くて苦しい競技を自分がやるなんてありえない」と思っていた。

初めて見た世界タイトルマッチ

『はじめの一歩』をきっかけに、実際のボクシングにも興味を持つようになった。

ある日、テレビでWBC世界スーパーフライ級タイトルマッチ「川島勝重 vs. 徳山昌守」の試合を観戦。チャレンジャーの徳山選手が巧みにパンチをかわしながら反撃し、王者・川島選手を破る展開だった。

この試合を見て、私は「パンチを避けるってどんな感覚なんだろう?」と不思議に思った。同時に、ボクシングの怖さだけでなく、その奥深さやかっこよさを実感した。

そして、数日後。親を必死に説得し、週に1、2回ジムに通わせてもらうことに成功した。

これが、私がボクシングを始めたきっかけである。


皆さんは、子供の頃に「怖い」と思っていたことに、大人になってから挑戦したことはありますか?

私にとってボクシングは、怖さから憧れへと変わり、やがて人生の一部となりました。

私は後にプロボクサーとなるのですが、その話についても下記にありますので良ければ読んで
いって頂けますと幸いです。

・『副業プロボクサーになった理由

・『プロボクサーになる難易度について

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