ボクシングとの出会い――怖さから憧れへ👈こちらの記事を読んでから見て頂けますと幸いです
社会人生活にも慣れ、時間的余裕が生まれる
私は、中学から高校卒業まで、趣味レベルでボクシングを続けていたが、高校卒業後は就職し、一人暮らしを始めたことで、仕事と生活に追われ、ボクシングからは離れていた。
ボクシングのテレビ観戦は続けていたものの、自分でリングに立つことは考えもしなかった。しかし、就職して数年が経ち、仕事や一人暮らしに慣れると、金銭的な余裕はないものの、時間的な余裕が生まれてきた。
運動不足解消のために
運動不足を感じていたこともあり、22歳でボクシングを趣味として再開。しかし、試合に出るつもりも、プロボクサーになる気もまったくなかった。
以前はアマチュアボクシングジムに通っていたが、今回は住んでいたアパートの近くにあったジムがプロ加盟ジムだったため、そこに入会した。それだけの理由であり、プロボクサーを目指す気持ちは微塵もなかった。
意外とプロボクサーの敷居は低い
当時の私は「プロボクサーになるなら、人生をかけて世界チャンピオンを目指し、生計を立てられなければならない」と思い込んでいた。実際、そう考えている人は多いだろう。
しかし、ボクシングジムに通ううちに、会社員をしながら数戦だけプロとしてリングに上がり、そのまま引退する選手も多いことを知った。私のジムの先輩にも、会社員をしながら数戦だけ戦い、キャリアを終えた人がいた。
体力不足解消から試合出場を目指す
ジムでプロボクサーの先輩とスパーリングをする機会があった。私は完全な素人ではなかったため、何もできないわけではなかったが、スタミナが続かなかった。高校卒業後4年間、運動らしい運動をしていなかったため、体力がまったくなかった。
それでも練習を続け、プロの試合を観戦するうちに、ボクシングの試合が身近に感じられ、「自分も試合をしてみたい」という気持ちが強くなっていった。
アマチュアボクシングはお金がかかる
アマチュアの試合に出場しようとトレーナーに相談したところ、衝撃の事実を知った。
トレーナー:「次の大会は○○県だからな」
私:「???」
私:「え?宿泊が必要だし、何回戦まで進むかわからないから、その分仕事も休まないといけないじゃないですか?」
トレーナー:「そうなるな」
この時点でアマチュアでの試合出場を諦めた。理由は以下の2点。
✅ 仕事を連続で休めない(職場の雰囲気的に難しい)
✅ お金がない(生活するのがやっとで、宿泊費や遠征費を負担できない)
消去法でプロボクサーへ
試合に出るためには、上記の問題をクリアする必要があった。その解決策がプロボクシングだった。
✅ 仕事を休めない → 試合を土日開催にすれば、有給1日で済む(プロは1試合完結)
✅ お金がない → プロはファイトマネーがもらえる(所属ジムが交通費も支給)
こうして、私はプロボクサーとしてリングに立つことを決めた。
プロボクサーになって感じたこと
✅ 意外とプロの敷居は低い → 人生をかけなくてもOK
✅ プロスポーツ選手という肩書き → 良くも悪くも過大評価される
✅ 仕事の効率向上 → 早く仕事を終えてジムに行くため、計画性が向上
プロのリングに立ったとき、入場時の選手コールや演出に驚いた。4回戦(C級ボクサー)でもリングに上がれば、自分が主役のように扱われる。他では味わえない感覚だった。
あなたもボクシングを始めてみては?
日々の生活に張り合いがないなら、一度ボクシングをやってみてはどうだろう?
ダメだと思ったらやめればいいし、楽しいなら続ければいい。
ちなみに私は「次の試合で引退する」と言い続け、結局10戦以上戦い、A級ボクサーに昇格。そして、ギリギリながら日本ランキング入りを果たすことができた。
昔から運動神経が良かったわけではなく、身体能力的には並か、やや劣るくらいの自己評価。それでもプロスポーツ選手の肩書きを得て、貴重な経験ができた。
この記事を読んでボクシングに興味を持ち、始める人が増えたら嬉しい。私は今でもボクシングファンであり、ひとりでも多くの人とボクシングについて語り合えることを願っている。
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