2024年2月24日(月)に行われる那須川天心 vs ジェイソン・モロニーの試合の行方を考察する。
ジェイソン・モロニーとはどんな選手か?
前戦で武居由樹選手(元K-1王者、現WBOバンタム級チャンピオン)に王座を奪われた試合は記憶に新しい。
武居戦しか見ていない方であれば、モロニーに対して
- 最終ラウンドで武居をKO寸前まで追い詰めるも、それ以外には目立った見せ場がなかった
- 強いが、圧倒的ではないチャンピオン
- サウスポーとの対戦経験が少なく、苦手としている
といった印象を持っているかもしれない。
しかし、本当にそうだろうか?
ジェイソン・モロニーの戦歴
モロニーがこれまでに対戦した主な選手を振り返る。
- 井上尚弥(バンタム級世界4団体統一王者、スーパーバンタム級世界4団体統一王者、世界4階級制覇王者)
- 言わずと知れた日本が誇るスーパースター。通称「モンスター」。
- エマヌエル・ロドリゲス(元IBFバンタム級チャンピオン)
- WBSS(ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ)で井上尚弥と序盤互角に戦った強豪。
- 河野公平(元WBA世界スーパーフライ級チャンピオン)
- 井上尚弥とも対戦経験があり、無尽蔵のスタミナと手数を誇る。王座獲得後はカウンターの精度が向上し、多くの試合でダウンを奪っている。
- 亀田興毅の世界4階級制覇を阻止したことでも知られる。
モロニーは井上尚弥にはKO負けを喫したものの、倒されるまでは善戦。 ロドリゲス戦は僅差の2-1の判定負け。 河野戦では明確な判定勝ちを収めている。
これらの戦歴を見ると、モロニーが世界バンタム級のトップ戦線で戦ってきた実力者であることがわかる。
サウスポーが苦手だから、那須川天心の圧勝?
確かに武居戦では、モロニーはサウスポーを苦手としているように見えた。
- 武居に対し、サウスポー対策としてポジション取りを試みるも、強打で追い出される展開が続いた。
- その結果、突破口を見いだせず判定負け。
しかし、今回の那須川戦でも同じ展開になるかと言えば、そうとは限らない。
なぜなら、武居選手には一撃で相手を失神させる強烈なパンチ力があったからだ。
モロニーは一度のミスも許されず、慎重な戦いを強いられたが、那須川はどうか?
那須川天心は
- 抜群のスピードと鉄壁のディフェンスを誇る
- デビュー戦から日本ランカーを撃破し、連戦連勝
- 前戦でバンタム級WBOアジアパシフィック王座を獲得
と圧倒的な才能を見せている。
ただし、一撃のパンチ力では武居に劣る。
このため、モロニーは那須川に対しプレッシャーをかけ、ポジションを奪いに行っても、武居戦のように強打で押し戻されることはないかもしれない。
さらに、前戦の経験を活かし、サウスポーへの対策も改善されている可能性が高い。
スピードで圧倒するだけでは勝てない?
試合展開は、モロニーが那須川を追いかける形になると予想。
- 序盤はスピードで勝る那須川がリードする可能性が高い。
- しかし、モロニーは対応力・総合力が高いため、徐々にペースを握る可能性もある。
那須川天心の勝ちパターン
- モロニーの連続攻撃を遮断するパワーを発揮できる場合
- 那須川が試合を圧倒する展開になるだろう。
- スピード差で序盤から中盤を支配し、判定勝ち
- 後半追い上げられるも、逃げ切る形。
那須川天心の敗北パターン
- 鉄壁のディフェンスがあるためKO負けは考えにくい。
- しかし、中盤までにモロニーがスピードに対応し、攻撃を寸断するパワーを発揮できなければ、小差の判定負けもあり得る。
私が応援するのは…
個人的にはジェイソン・モロニーを応援したい。
モロニーは苦労の末、世界タイトルを獲得するも初防衛戦で王座を失った。
対して、那須川はまだ若く、敗戦を糧に再び世界を目指せる。
さらにモロニーは、武居戦前のサウスポー対策として堤聖也選手(現WBAバンタム級王者)とスパーリングを実施。後に堤が井上拓真選手に挑戦する際、お返しとしてスパーリングパートナーを務めるため日本に来日するという義理堅い性格も持ち合わせている。
そんなモロニーのファンになってしまった。
試合予想
私の予想は、那須川天心の2〜4ポイント差の判定勝ち。
しかし、願望としてはモロニーの勝利を期待したい。
2月24日(月)の答え合わせが楽しみだ。
皆さんは、どちらが勝つと予想するだろうか?
試合当日、一緒に楽しみましょう!!
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